正式名を「太氣至誠拳法」といい、その源流は中国の意拳(大成拳)にあります。
意拳は1920年代に中国の著名な武術家・王郷斎師によって創られました。
王師はそれまで習得していた形意拳に加え、
大陸各地を武者修行中に数々の武術と交流を持ち、
それらのエッセンスを集大成したものを独自の拳法としてまとめたのです。
当時王郷斎師は中国で国手(国を代表するほどの実力を持つ者)と呼ばれていました。
その王郷斎師に外国人として唯一弟子入りを許されたのが、
太氣拳宗師の澤井健一先生です。
澤井先生は帰国後、師から習った拳法を太氣至誠拳法と名付け、
1988年にお亡くなりになるまで日々研鑽と指導にあたられました。
澤井先生の太氣拳は、先生ご自身の熱意あふれる強烈な個性とともに、
空手その他の武道界にも大きく影響を与えています。

太氣拳には、他の中国武術のような型(套路)というものがありません。
腰を落としてじっと立つ「立禅(りつぜん)」と呼ばれる練習が中心となりますが、
ただ立っているだけでなく、ちょっとしたコツを加えることにより練習の幅が無限に広がっていきます。
シンプルゆえに様々な可能性を秘めており、
そのため、体格や年齢に関係なく自分自身の動きを造りあげていくことができるのです。

 
太氣拳の練習は基本的に、立禅、揺り、這(はい)、練(ねり)、推手(ついしゅ)、
組手で構成されています。
それぞれ独立した練習ではありますが、
実際には相互に補完しあいながら身体を練り上げていきます。

立禅
揺り (試力)


推手
組手